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バドミントン梶原大暉が圧巻の2連覇、「地球上で最高の選手」対戦相手が脱帽…成長続ける22歳

読売新聞 / 2024年9月3日 11時40分

バドミントン男子シングルス決勝で、得点を決め拳を握りしめる梶原大暉(2日、パリで)=須藤菜々子撮影

 パリ・パラリンピックは2日の男子シングルス(車いすWH2)で、東京大会金メダリストの梶原大暉(ダイハツ)が連覇を果たした。決勝では、陳浩源(香港)に21―10、21―10でストレート勝ち。村山浩(SMBCグリーンサービス)と組んだ男子ダブルス(車いす)の銅に続く今大会2個目のメダル獲得となった。

変幻自在の守り、試合開始から7連続得点

 無敗のまま積み上げた白星は125。22歳の梶原が連勝街道をひた走り、東京に続き、パリでも最強の証しを手にした。

 決勝の前、「長いラリーになる。負けないように粘り強くいく」と念じた。39歳の陳は東京大会銅メダルの強豪。シャトルを前後左右に打ち分け、揺さぶってきたベテランに、変幻自在の守りで対処した。前方へのドロップショットには素早い反応で食らいつき、アウトとなる後方への配球は即座に見極め、次々とコート外に落とした。試合開始から、いきなり7連続得点。主導権を握ると2ゲーム目も押しきり、陳は「大暉さんは今、この地球上で最高の選手。私たちとの対戦から学び、次はどう戦うべきかを考え、さらに成長を重ねている」と脱帽した。

鍛錬で築いた「健常者より強い背筋」

 今年3月に卒業した日体大で、健常者の学生と自らの筋力を比較する卒業論文を執筆し、気づいた。「健常者の選手の平均よりも、自分の背筋力の方が強い」。車いすを瞬時に操り、シャトルを打ち返す鍛錬を重ねてきた何よりの証拠だろう。野球少年だった頃、身に付けた落下点の見極めの早さに、東京後は試合運びの巧みさが加わり、ライバル勢を圧倒し続けている。

 昨年のアジアパラ、今年の世界選手権も制し、今大会は全4試合をストレート勝ち。「練習してきたことを出しきれた。今回は、自分の実力で取れた金メダル」。自他共に認める絶対王者が、盤石の戦いで2連覇を達成した。(平地一紀)

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