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イスラエル首相、ガザとエジプト境界は「再軍備のパイプライン」…軍駐留させ支配継続へ

読売新聞 / 2024年9月3日 10時17分

2日、エルサレムで記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相=AP

 【エルサレム=福島利之、ワシントン=淵上隆悠】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日夜、エルサレムで記者会見し、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界についてイスラム主義組織ハマスの「再軍備のパイプラインだ」と述べ、軍を駐留させ、支配を継続する考えを強調した。

 ガザでの戦闘停止と人質の解放を巡る交渉で、ハマスは境界を含むガザ全土からのイスラエル軍の完全撤退を求めている。ネタニヤフ氏が境界への軍駐留に固執することで、交渉がますます難航することは確実だ。

 ガザとエジプトの境界は、多数の地下トンネルが築かれ、ガザに対する武器を含む物資の補給路となってきた。ネタニヤフ氏は「我々が境界を支配しなければ(ガザの)軍事化が進み、怪物が作られるだろう」と説明。「我々が(境界から)離れたら、戻れないだろう」との認識も示し、支配を続ける必要性を訴えた。

 イスラエル各地では2日も、戦闘停止と人質解放の合意を求める大規模なデモが起こり、参加者たちは「今すぐ合意を」と求めた。

 停戦交渉に関し、米国のバイデン大統領は2日、合意に向けたネタニヤフ氏の取り組みが不十分との認識を示した。ネタニヤフ氏が十分努力しているかどうかをホワイトハウスで記者団に問われ、「ノー」と答えた。

 バイデン氏はイスラエルとハマスの双方に最終的な合意案を週内に提示する可能性について「間もなくだ」と語り、行き詰まりを打開するための新たな案を近く示す考えも明らかにした。

 バイデン氏はこの日、ハリス副大統領も交え、米政府の人質解放交渉チームと協議を行った。ホワイトハウスの声明によると、バイデン氏はハマスに拉致された米国籍1人を含む人質6人が遺体で見つかったことに「衝撃と怒り」をあらわにし、ハマスの責任を追及する必要性を強調した。

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