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女子円盤投げで鬼谷慶子がビッグスロー連発、初出場で銀「すべてが夢なんじゃないかと思うくらい」

読売新聞 / 2024年9月3日 13時29分

女子円盤投げで銀メダルを獲得した鬼谷慶子。右は夫の健太さん(写真は今年5月に神戸市で開かれた世界パラ陸上)=木佐貫冬星撮影

 パリパラリンピックは2日の陸上女子円盤投げ(座位F53)で 鬼谷 おにだに慶子(関東パラ陸協)が15メートル78のアジア新記録を樹立して、銀メダルを獲得した。今年5月の世界選手権で2位となった際に作った自らのアジア記録14メートル49を大きく更新した。

自身のアジア記録も次々更新

 パラリンピック初出場の鬼谷がビッグスローを連発。1投目に自身のアジア記録(14メートル49)を1メートル以上も更新する15メートル69をマークし、2投目はさらに15メートル78に伸ばした。「フランスに来てから一番調子が良かった」と鬼谷。陸上女子では今大会メダル第1号の銀に輝いた。

 中学時代に陸上競技を始め、高校時代にはハンマー投げで国体に出場したこともある。練習や大会で常にサポートしてくれる夫の健太さんも投てきの選手だった。20歳の時、難病で左半身にまひが残る障害を負い、失意から立ち直ろうと、選んだパラスポーツも投てき種目だった。円盤投げに本格的に取り組んでからの期間は短いが、昨年のアジアパラ大会(中国・杭州)で銅メダル、今年5月の世界選手権(神戸市)では銀メダルを獲得した。

投てき台やフォームを改良「ダメでも後悔はない」

 短期間で世界のトップレベルに達したが、常に上を目指す姿勢は忘れない。世界選手権ではファウルを連発。「お尻が(座面から)アップしたのを(ファウルに)とられた」と反省し、体を強く固定するため骨盤部分のベルトを足すなど投てき台を改良した。フォームも修正した。パラリンピックを見据え、「変えてダメでも後悔はない」と腹をくくった。

 この日、ファウルなしで6投を終えた鬼谷の表情には、やり切ったという充実感が漂っていた。「結果も満足。(大会の)すべてが夢なんじゃないかと思うくらいだった」(畔川吉永)

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