電気・ガス・ガソリン代補助、予備費９８９１億円支出へ…政府が閣議決定

ガソリンスタンド

　政府は３日の閣議で、電気・都市ガス代などの補助に充てるため、２０２４年度予算の予備費から９８９１億円を支出すると決めた。８～１０月（９～１１月請求分）の電気・ガス代と、年末までのガソリン代を補助する。これまで２３年度補正予算から支出してきたが、今年末までに不足することが見込まれるため財源を追加する。

　今回の支出は２４年度の予備費のうち、物価高対策と賃上げを目的に確保していた１兆円の枠からで、１度でほぼ使い切ることになる。ロシアのウクライナ侵略に伴う原油価格などの高騰を受けて始まった政府のエネルギー関連補助金は、総額１１兆円超となる。