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快進撃の車いすラグビー、会場に「日本コール」…最多19トライの橋本勝也「一つ一つの課題をクリアして今の結果がある」

読売新聞 / 2024年9月3日 12時57分

車いすラグビー決勝で米国を破って金メダルを獲得し、喜び合う池透暢(左)と池崎大輔(2日、パリで)=古厩正樹撮影

 【パリ=波多江一郎】悲願のパラリンピック金メダルにようやく手が届いた。初めて進出した決勝で米国を破った車いすラグビー日本代表。過去2大会はいずれも「銅」で、悔しい思いをしてきた選手らは今大会、強豪国を次々と破る快進撃を見せた。会場からは「日本コール」が巻き起こり、ゆかりの人たちからも祝福の声が続々と上がった。

 決勝は大歓声に包まれて始まった。序盤は米国にリードされる展開だったが、日本は「ニッポン、チャチャチャ」のスタンドの大声援を受け、逆転に成功。7点リードのまま、試合終了のブザーが鳴ると、選手たちは抱き合ったり、ハイタッチをしたりして喜びを分かち合った。

 2016年リオデジャネイロ大会、前回東京大会はいずれも銅メダルに終わり、決勝が遠かった。メンバー12人のうち東京大会の経験者11人が残った今回は、1次リーグを全勝で突破。準決勝で世界ランキング1位の豪州を延長戦の末に破り、初めての決勝進出を果たすと、米国との接戦も制した。

 3大会連続出場の主将、池 透暢 ゆきのぶ選手(44)は「アスリートとして最高の喜びを感じられて幸せ。会場や日本、世界中で応援してくれた方々に感謝したい」と万感の思いを込めて語った。決勝でチーム最多の19トライを挙げた橋本勝也選手(22)は、「世界一の選手になるために何が必要か、一つ一つの課題をクリアして今の結果がある。最高のチームメート、支えてくれた人たちに感謝したい」とうれし涙を流した。

 選手の地元では、パブリックビューイング(PV)などが行われ、友人らが声援を送った。

 橋本選手の地元・福島県三春町では町施設に町民ら約80人が集合。橋本選手がトライを決めるたびに「いいぞ、いいぞ勝也!」と盛り上がり、金メダルが決まると全員で万歳をして喜んだ。中学、高校で同級生だった町職員の宗像 剛琉 たけるさん(22)は「三春の希望の星だ」と声を弾ませた。

 池選手の出身地・高知市の市立高知特別支援学校では、中学部の生徒25人が録画観戦で声援を送った。同校で7月に壮行会が行われた際、池選手は「金メダルを取ってくる」と宣言したといい、試合が終了すると、感動して涙を流す生徒もいた。

 唯一の女性選手、倉橋 香衣 かえ選手(33)が暮らす埼玉県越谷市の市役所で応援したパート従業員斎藤智恵さん(41)は練習の手伝いを通じての知り合い。「香衣ちゃんの笑顔がチームに力を与えていたと思う。おめでとうと伝えたい」と話した。

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