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20歳で脳の難病、夫と二人三脚で快挙果たした鬼谷慶子…「2人とも結構しつこい性格」が強み

読売新聞 / 2024年9月3日 20時46分

女子円盤投げの表彰式で銀メダルを手に笑顔の鬼谷慶子(3日)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックは2日の陸上女子円盤投げ(座位F53)で 鬼谷 (おにだに)慶子(関東パラ陸協)が15メートル78のアジア新記録を樹立して、銀メダルを獲得した。今年5月の世界選手権で2位となった際に作った自らのアジア記録14メートル49を大きく更新した。

 初出場の鬼谷が、臆することなく最高のパフォーマンスを披露し、2位に入った。3日の表彰式では笑顔が絶えない鬼谷を、夫の健太さん(30)がそばで温かく見守っていた。夫婦二人三脚でつかんだ銀メダルだった。

 鬼谷は1投目、いきなり15メートル69を投げて自身のアジア記録(14メートル49)を更新すると、勢いづいた2投目には記録を15メートル78に伸ばした。5月の世界選手権後、フォームの変更に踏み切り、大舞台でその成果が表れた。

 練習では投てき動作に入る際の体のひねり方や、目線の位置など細かく修正。元々、投てき選手で競技パートナーも務める健太さんと繰り返し動画を見て、反復練習で最適なフォームを体に染みこませた。「2人とも結構しつこい性格。物事を追求するところが強みなのかも」と鬼谷は言う。

 20歳で脳の難病を発症し、自分でいすに座ることもできなくなった鬼谷を、健太さんが生活面で支えた。本格的にパラ競技に取り組んだ数年前からは、ともに世界を目指してきた。自身の6投を終えて他選手の投てきを待つ間、鬼谷は「パラのスタジアムの景色を一緒に見ることができて良かった」と、健太さんに感謝の気持ちを伝えた。(畔川吉永)

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