サッカーＷ杯で５大会に同行、西芳照シェフが「道の駅なみえ」総料理長に…「人生かけて復興の力に」

道の駅なみえで、なみえ焼そばを提供する西さん（浪江町で）

　サッカー男子ワールドカップ（Ｗ杯）などの国際大会の日本代表にシェフとして同行した経験がある西芳照さん（６２）が、福島県浪江町の「道の駅なみえ」の総料理長に就任した。日本代表に出していた料理を道の駅のメニューとして調理したり、スポーツに励む子どもの体づくりのための料理教室を開いたりする。

　西さんは南相馬市小高区出身。県内で飲食店を経営する傍ら、サッカーＷ杯に２００６年のドイツ大会から２２年のカタール大会まで５大会に、パリ五輪では女子サッカー代表に同行した。

　道の駅なみえでは常勤ではないものの、「ヒラメやスズキなど地元の新鮮な魚介類を使った料理を提供していきたい。これまで培った経験を存分に生かし、人生をかけて復興の力になれるようにがんばっていく」と意気込む。

　浪江町の吉田栄光町長は「道の駅なみえは復興のシンボルであり、魅力発信の拠点。浪江町にある魚介類や野菜、米といったおいしい物を全国に発信してほしい」と期待している。