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金メダリスト・小平奈緒さんが幼少期から使用したスケート場、老朽化で「原則廃止」答申へ…長野県茅野市

読売新聞 / 2024年9月4日 7時44分

存廃が焦点になっている茅野市運動公園国際スケートセンター(同市提供)

 老朽化している長野県の茅野市運動公園国際スケートセンターの今後のあり方を検討している市行財政審議会は2日、原則廃止とする答申を今井敦市長宛てに行う方針を決めた。利用者の減少や厳しい財政状況の中、改修に6億~11億円と見込まれる巨額投資を続けるのは公共性と公益性の観点から認められないと判断。「温暖化の影響で屋外リンクを維持することは現実的ではない」ことも理由に挙げた。

 同センターは1984年築の400メートルスピードリンクを備えた屋外スケート場で、市出身のスピードスケート五輪金メダリスト、小平奈緒さんも幼少期から使用した。小平さんの功績を記念し「NAO ice OVAL」の愛称が付けられている。

 2日の審議会では、市スポーツ協会長の委員から「市の大切な財産を残すよう努力を」との異論も出たが、ほかの委員からは廃止はやむを得ないとの意見がほとんどだった。

 答申には付帯意見も付けることとし、仮に存続を認める場合は、〈1〉目的税を市民に課す〈2〉篤志家の寄付やクラウドファンディングで資金調達〈3〉民営化や国営、県営、諏訪広域による運営での合意――などの条件が必要との考えを盛り込むことで一致した。答申は文言調整の上、今秋に行われる。

 これに関して今井市長は3日の記者会見で、「審議会の使命からすれば理解できる」と、答申を尊重する考えを示した。また、「(2027年4月までの市長)任期中には結論を出したい。先延ばしするのは無責任だ」と語った。

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