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「何が何でも」「勝ちパターン投入」のはずが…14試合連続無失点中の大勢、最後の最後つかまった

読売新聞 / 2024年9月4日 6時0分

延長10回2死3塁、並木(右)に勝ち越しの適時打を許した大勢=枡田直也撮影

 ヤクルト4-3巨人(セ・リーグ=3日)――ヤクルトが延長戦を制し、連敗を5で止めた。3点リードの九回に3ランで追いつかれたが、十回に並木の適時打で勝ち越した。巨人の大勢は4月18日以来の黒星。

 九回にモンテスが3ランを放ち、土壇場で追いついた巨人。延長戦に突入し、阿部監督は必勝を期して、十回のマウンドへ守護神の大勢を送った。

 ところが、14試合連続無失点中で、防御率0点台だった右腕がつかまった。先頭のオスナに左翼フェンス直撃の二塁打を許す。中村に犠打で送られたものの、武岡は空振り三振に仕留め、二死三塁にこぎ着けた。しかし、並木に速球を中前にはじき返され、重い1点が入った。

 打線が先発の山崎伊を援護できず、流れはどちらに傾いてもおかしくない展開だった。先取点を奪われ、七回には差が2点に広がった。それでも、八回のマウンドにはビハインドながら、快速右腕のケラーを投入した。十回の大勢を含め、阿部監督は「勝ちパターンを投入しているわけだからね」と、最後まで勝利へと選手の背中を押す姿勢を鮮明にした。

 シーズン折り返しが見えた7月頃から、監督は「何が何でも」という言葉を頻繁に口にし、選手たちに求めてきた。現役時代に打撃技術をとことん突き詰めてきたが、優勝争いで明暗を分けるのは「最後は気持ち。思いが強い方が勝つ」という信念があるからだ。指揮官の起用の意図を十分にくみ取っていたケラーは、三塁・岡本和の悪送球も絡んで3点目を失い、「大事な試合が続く中、点を取られて、苦しい状況にしてしまった」と悔しさを押し殺した。

 最下位のヤクルト戦で痛い星を落としたが、阿部監督は「よく追いついた。あしたにつなげてもらいたい」と前向きな言葉を残した。残り23試合。今こそ、選手一人ひとりの奮起が求められている。(平山一有)

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