未来技術遺産にプレステ２、ＤＶＤ普及にも貢献…コンピューター制御の家庭用ミシンなども選出

新たに未来技術遺産に登録された「プレイステーション２」（国立科学博物館提供）

　国立科学博物館は、暮らしや文化に影響を与えた科学技術を後世に伝える「未来技術遺産」に、ソニー・コンピュータエンタテインメント（現ソニー・インタラクティブエンタテインメント）の家庭用ゲーム機「プレイステーション２（ＰＳ２）」など１８件を新たに登録したと発表した。

　ＰＳ２はＤＶＤ再生機能を搭載した世界初の家庭用ゲーム機として２０００年に発売された。ゲーム機としては最先端の性能を誇り、インターネット接続にも対応。アーケードゲーム機並みの美しい画像を実現した。

　一般的なＤＶＤ再生機より低価格で発売されたことで、ＤＶＤの普及にも貢献。同博物館は「実用的なマルチメディアを実現した製品として重要だ」と評価した。

　このほか、独自の国産技術で模様などの縫い取りをコンピューターで制御した家庭用ミシンなども選ばれた。同遺産の登録は２００８年度から始まり、これで３８１件となった。東京・上野の同博物館では１０～２９日、今回登録された同遺産の説明パネルが展示される。