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悠仁さまが6日に18歳、男性皇族の成年は39年ぶり…トンボ研究で命みつめる

読売新聞 / 2024年9月4日 14時0分

玉川大学のビオトープを視察し、歓談される悠仁さま(4月6日)

 秋篠宮家の長男で皇位継承順位2位の 悠仁 ひさひとさま(筑波大付属高3年)は、6日に18歳の成年を迎えられる。男性皇族の成年は1985年の秋篠宮さま以来39年ぶりだ。トンボの研究などを通じて交流のある研究者が、悠仁さまの素顔を語った。(大塚美智子)

 2022年4月、トンボ研究の第一人者・ きよし拓哉さん(44)(国立科学博物館研究主幹)は、悠仁さまが作成された資料の完成度の高さに目を見張った。赤坂御用地(東京・元赤坂)で採集したトンボの特徴や発見場所が、事細かに記録されていた。

 資料の中には、「オオイトトンボ」や「オツネントンボ」など、都心ではほぼ見られない希少種も含まれており、清さんは論文にまとめることを提案した。

 小学校低学年の頃にトンボの調査を始められた悠仁さま。資料は膨大で、論文に落とし込むのは本職の研究者でも難しい作業だった。悠仁さまは清さんに相談しながら執筆を進められた。

 その傍ら、夏の暑い日もタモを手に御用地でトンボを追われた。「一日中調査し続ける体力には舌を巻いた」と清さんは振り返る。

 「赤坂御用地のトンボ相」と題した25ページの論文は、昨年11月に発表された。悠仁さまが12~22年に見つけた38種(後に2種を追加)の特徴について、清さんらとまとめたものだ。先月下旬には、皇居のトンボの生態についての共同研究が、京都市で開かれた「第27回国際昆虫学会議」の会場で発表された。清さんは、「今後も色々なものに触れ、見識を深められていくのでは」と期待する。

        ◇

 天皇家では、上皇さまがハゼ、天皇陛下が水問題、秋篠宮さまは魚類や 家禽 かきんなどを研究されてきた。上皇さまは皇太子時代、皇室の伝統は「常に学問」だったとし、「伝統は守り続けたい」と語られている。

 悠仁さまはトンボの調査のほか、御用地で水田や多様な生物が生息できるビオトープ作りに取り組み、生態系や生物多様性についても関心を広げられている。

 悠仁さまが小学生の頃から交流している玉川大の小野正人教授(昆虫機能利用学)(63)は、昆虫について目を輝かせて考えを述べられる姿が印象的だという。「小さな生き物に心を寄せる中で、多様性を理解し、皆が幸せに暮らせる社会についても考えを深められている。国民に寄り添う皇族に成長されるのではないか」と話している。

成年式は高校卒業後

 成年式は高校卒業後に行われ、悠仁さまは天皇陛下から授けられた冠を初めて着用する「 加冠 かかんの儀」などに臨まれる。最高位の勲章に当たる「大勲位菊花大綬章」も贈られる予定だ。成年になると、新年一般参賀などの行事や宮中 祭祀 さいしにも出席されるようになる。

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