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「ママでパラのメダル」30cm届かず…元世界記録保持者「自分でもよく頑張ったと思う」

読売新聞 / 2024年9月4日 22時1分

女子砲丸投げ決勝で投てきする斎藤由希子(4日)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックは4日、陸上の女子砲丸投げ(上肢障害F46)決勝が行われ、斎藤由希子(SMBC日興証券)は11メートル61で4位だった。男子100メートル(車いすT54)で生馬知季(WORLD―AC)は予選敗退だった。

 出産を経て本格的に競技復帰したパラアスリートは国内ではまだ少ない。それだけに、2年前に長女・ 千遥 ちはるちゃんを生んだ女子砲丸投げの元世界記録保持者、斎藤のパラリンピック挑戦は注目を集めた。

 投げる度に距離を伸ばし、最終6投目は11メートル61。3位の選手に約30センチ及ばずメダルを逃し、「(砲丸を)真っすぐ押せなかった」と技術的な反省点が口を突いた。ただ、出産後に復帰してからこの日まで、アスリートして充実した時間を過ごすことができたという。

 生まれた時から左ひじから先がなく、1歳になる前から義手生活だった。中学時代に右腕で戦える投てき競技を選んだ。パラリンピックの実施種目から外れていた上肢障害F46クラスがパリで復活すると決まると、出産後、本格的に復帰した。

 育児との両立は簡単ではなかったが、メダルを狙えるレベルまで力を戻し、世界と堂々と戦った。トップアスリートとして多様な選択肢を示せば、障害がある女子選手の今後の可能性も膨らむ――との考えを持っている。「自分でも良く頑張ったと思う。とても幸せ」。その表情には満足感があふれていた。(畔川吉永)

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