東京タワー来場者、１億９０００万人を突破…節目の入場者はシアトルから新婚旅行の夫婦

１億９０００万人目の東京タワーの来場者となったラウレンさん（左）とトビーさん（４日、東京都港区で）

　今年で開業６６年を迎える東京タワー（港区）の来場者数が４日、１億９０００万人を突破した。

　１億９０００万人目は、米・シアトルから訪れたトビー・トングさん（３４）とラウレン・トングさん（３３）夫婦。５年前に結婚し、コロナ禍で延期になっていた新婚旅行がようやく実現したという。ＳＮＳなどで東京のおすすめスポットを探して、東京タワーに足を運んだ。

　記念式典でくす玉を割り、記念品を受け取ったトビーさんは「街並みを見るために来ただけなのに、とても驚いた」と笑顔を見せた。その後、展望台からお目当ての眺望を楽しみ、「様々な国に行ったことがあるが、東京の景色は素晴らしい」と喜んでいた。

　東京タワーは１９５８年１２月に開業。２０１８年１月に来場者１億８０００万人を記録した。従来のペースならその後３～４年で１億９０００万人に到達していたが、コロナ禍の影響で、６年以上かかった。

　東京タワーの前田伸社長は「コロナ禍で東京に観光客が来なくなり、想像より長い道のりだった。２億人に向け、（観光の）目的地として東京タワーが選ばれるよう、温かい歓迎の思いが世界に伝わるような運営をしたい」と話した。