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デジタル教科書の「使用拡大」や「位置づけ」検討へ…中教審の作業部会が初会合

読売新聞 / 2024年9月4日 23時52分

 文部科学省は4日、デジタル教科書のあり方を検討する中央教育審議会のワーキンググループ(作業部会)の初会合を開いた。作業部会で、紙の教科書とデジタル教科書を今後どのように組み合わせて使用するかについて検討が始まった。現在は一部の教科で紙とデジタルを併用しているが、今後はデジタルの使用拡大も検討される見通しで、議論を呼びそうだ。

 初会合では、文部科学省が紙とデジタルの組み合わせに関する五つの案を例示した。具体的には、▽紙を全てデジタルに置き換える▽全て、または一部の教科で併用▽一部の学年または教科でデジタルに置き換える▽地域や学校ごとに紙かデジタルかを選択▽全教科デジタルとし、必要に応じて紙を使用――の五つ。作業部会では、今秋にも諮問される学習指導要領の改定を見据えながら、5案を踏まえて組み合わせの方向性を検討する。

 また、紙の内容を学習用端末で見られるデジタル教科書は「代替教材」とされているが、正式な教科書として位置づけるかも検討課題となる見通しだ。

 この日、委員の一人は「デジタル教科書のデータを扱うクラウドサーバーが被災すると、使用できなくなるのでは」と懸念を示した。一方、別の委員からは「デジタルは読み上げなどの機能があるので便利だ」との意見も出た。

 デジタル教科書を巡っては、制度改正により2019年度から使用が可能となった。今年度から本格導入が始まり、小学5年~中学3年の全てで「英語」、一部で「算数・数学」が使用されている。

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