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札幌市の外国人観光客、前年度比7倍近い161万人に急増…韓国46万人で中国の2倍超

読売新聞 / 2024年9月5日 14時49分

ジンギスカン店を訪れた韓国人観光客。「韓国語で書かれたメニューもあるので便利」と話した(8月15日、札幌市中央区の「ひつじ苑ショーン」で)

 札幌市の2023年度の観光客数が前年度比10・9%増の1454万人となり、コロナ禍前の19年度(1526万人)の95%まで回復した。新型コロナの感染症法上の分類が5類に引き下げられたことによる行動制限の緩和や、国の観光需要喚起策「全国旅行支援」などが増加の要因とみられる。(塚原千智)

 観光客数の内訳は、北海道内客が965万人(前年度比3・8%増)、道外客が328万人(同9・1%減)、外国人が161万人(同684・4%増)だった。

 外国人のうち、特に急増しているのが、韓国からの観光客だ。23年度の市内宿泊者は前年度の7倍となる46万7000人を記録。過去20年で3番目の多さという。

 近場であることなどから、もともと韓国の北海道人気は高いが、急増の背景の一つが、北海道と韓国を結ぶ直行便の回復の早さだ。大韓航空の 仁川 インチョン(ソウル)便は22年7月に再開し、今年1月にはコロナ禍前と同じ1日2往復に戻った。今年6月の新千歳空港への直行便は616便で、18年同月と比較して24便上回った。さらに、今年7月にはイースター航空が週5往復で定期便の運航を再開し、8月からは1日1往復に増便した。市によると、円安や、日韓関係の改善も急増の要因とみられるという。

 一方、21年度まで1位だった中国人観光客の23年度の市内宿泊者は19万2000人だった。今年6月の直行便は156便で、18年同月の304便の半分ほどにとどまっている。中国政府が23年途中まで日本を含む国・地域への団体旅行を禁止していたことや、景気低迷などが背景にあるとみられる。

快適で魅力的満足度最高

 韓国人観光客は全国的に増えているが、特に札幌は人気だ。韓国の旅行リサーチ専門機関「コンシューマーインサイト」の調査によると、韓国人が多く訪れた、札幌、東京、大阪、京都、福岡、沖縄の中で、最も満足度が高かったのが札幌だった。

 交通の便の良さや衛生面などの「快適度」のほか、見どころや食べ物といった「魅力度」も評価された。市によると、モエレ沼公園(東区)や白い恋人パーク(西区)が人気スポットだという。

 同専門機関の担当者は「札幌は、交通などの観光の基盤がしっかりしており、雪景色や温泉などで癒やされることができるのが魅力的なのだろう」と分析している。

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