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障害が重くなった辻内彩野、最近つけた「タッパー」信じてゴールに突っ込み笑顔の銅メダル

読売新聞 / 2024年9月5日 19時49分

女子100メートル自由形で銅メダルを授与され、笑顔の辻内彩野(4日)=古厩正樹撮影

 4日に行われたパリパラリンピック競泳女子100メートル自由形(視覚障害S12)決勝で、辻内彩野(三菱商事)が1分1秒05で銅メダルを獲得した。同日の予選で樹立した日本新と並ぶ日本タイ記録だった。女子200メートル個人メドレー(知的障害)決勝では、木下あいら(同)が2分25秒96で銅メダルに輝いた。

 辻内は出遅れたが、「持ち味は後半」と慌てなかった。徐々に追い上げ、最後は競り合いを制して銅メダル。「うれしくて。予選より記録を落とさず泳げたのもよかった」と語った。

 今春、視覚障害の程度がより重いクラスに変わった。色を見分けることが難しくなり、壁際でタッチのタイミングを棒でたたいて知らせる「タッパー」もつけるように。直前合宿ではタッパー役の竹村幸コーチと「たたくのは半かき前」など細かく調整。この日はゴールの壁が近づいても「竹村さんを信じて突っ込んだ」とスピードを緩めなかった。

 障害が重くなっている事実に複雑な思いはあるが、「パラへ気持ちを作る中で吹っ切れた」。表彰式では充実の表情で声援に応えていた。(森井智史)

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