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25歳福永凌太、伸びしろたっぷりの銀メダル…視力0・06で400m48秒

読売新聞 / 2024年9月5日 21時0分

男子400メートルで銀メダルを獲得した福永凌太(左)(5日)=木佐貫冬星撮影

 パリパラリンピックは5日、陸上男子400メートル(視覚障害T13)決勝が行われ、福永凌太(日体大大学院)が48秒07をマークして銀メダルをつかんだ。

 優勝したスカンデルジャミル・アスマニ(アルジェリア)は、福永が制した昨年7月のパリ世界選手権400メートルを欠場。東京大会金メダリストで世界記録保持者の走りは、やはり別格だった。だが、25歳の福永自身は「今やることはできた。楽しめた」。パラ陸上に本格的に取り組んでまだ数年。満足できるパラリンピックデビュー戦となった。

 昨年の世界選手権では、1メートル82の長身を生かしたダイナミックなフォームで走り、アジア新記録の47秒79を樹立。車いすの選手が長くリードしていた日本のパラ陸上のトラック種目に新しい風を吹き込んだのが福永だった。

 中学、高校では棒高跳びに取り組んで全国高校総体にも出場、中京大時代は十種競技で五輪も目指した生粋のアスリートだ。だがその一方、難病の「 錐体 すいたいジストロフィー」を患い、10歳から視力が少しずつ低下し、今の視力は0・06ほど。母の勧めもあって、大学4年でパラ陸上への転向を決めた。

 舞台を変えてからは高い身体能力をベースに複数の種目で好記録を連発。400メートルに加え、200メートル、走り幅跳び(いずれも視覚障害T13)でアジア記録を保持する。今春、陸上部パラアスリート部門(パラブロック)がある日体大に所属先を変えたばかり。伸びしろはまだまだある。

 7日には世界選手権で銀メダルを手にした走り幅跳びに出場する。「メダルに絡んでいけるよう勝負をしたい」と新たな意欲にあふれている。(畔川吉永)

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