1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

負けるたび「何かあるはず」とヒントを探し成長…「ただでは転ばない強さ」見せた巨人・戸郷、多彩な攻めで相手4番封じる

読売新聞 / 2024年9月6日 6時0分

7回無失点で10勝目を挙げた戸郷

 巨人3―0ヤクルト(セ・リーグ=5日)-―巨人は五回、岡本和の3ランで均衡を破り、3投手の零封リレーで逃げ切った。戸郷は3年連続の2桁勝利となる10勝目。ヤクルトは打線が1安打に封じられた。

 今季初の地方球場に加えて、中4日での登板は2年ぶり。巨人の戸郷は、いくつもの不安要素を抱えていた。最下位ヤクルトにチームが連敗を喫していた重圧ものしかかった。それでも、「何が何でも勝つ」と燃える気持ちを球に乗せた。

 特に警戒したのは、好調な4番サンタナだ。初回のピンチはフォークボールから入り、低めの直球で見逃し三振に仕留めると、四回の対戦は一転して直球で押し、最後はフォークで空振り三振に。七回はボール球を振らせて三ゴロと、多彩な攻め方で4番を封じ、7回1安打という快投につなげた。

 戸郷には、ただでは転ばない強さがある。今季初黒星を喫した4月5日の試合後、自宅に戻った戸郷は、日付が変わるまで試合の映像を見続けたという。翌日の練習では最後までグラウンドに残り、トレーナーやスコアラーらと会話を重ねた。負けるたび、「何かあるはず」とヒントを探し、成長してきた。

 5日前の阪神戦も4失点で敗れたばかり。狙い通りに相手を封じながら佐藤輝に3ランを浴び、「(勝負するのが)1球だけ早かった」。その反省も今回、サンタナに細心の注意を払い、仕事をさせない糧とした。

 投手陣の中心として3年連続の2桁勝利をつかんだ充実感はひと味違ったようで、ヒーローインタビューで「最高です」と声を弾ませた戸郷。だが、感慨に浸るのは一瞬だった。次回登板は広島との直接対決の予定。24歳のエースは「勝つしかない」と、すぐに先を見据えた。(財津翔)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください