公明の山口代表が交代へ…後任は石井啓一幹事長が有力

公明・山口代表

　公明党は、山口那津男代表（７２）を２８日の党大会で交代させる方向で最終調整に入った。代表の交代は２００９年以来となる。後任は石井啓一幹事長（６６）が有力となっている。

　複数の党関係者が明らかにした。山口氏は代表を過去最長の８期務め、「党の顔」と認識されてきただけに、交代で党は重要な岐路を迎える。

　党や支持母体の創価学会は、早期の衆院解散・総選挙への懸念から、安定感のある山口氏を当面続投させる方向で調整していたが、自民党が２７日に総裁選で新総裁を選出することもあり、世代交代を進めて新体制に移行することが適切だとの判断に傾いた。

　山口氏は、０９年衆院選で落選した太田昭宏代表（当時）の後を継いで、同年９月に代表に就いた。支持者らには「なっちゃん」の愛称で知られてきた。

　石井氏は衆院当選１０回で、国土交通相などを歴任した。次期衆院選で比例選から埼玉１４区に転出する。