1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

兵庫県知事のパワハラ疑惑、百条委員長「告発者守る手続き取るべきだった」…県内部調査助言の弁護士「問題はなかった」

読売新聞 / 2024年9月6日 6時47分

兵庫県の斎藤元彦知事

 斎藤知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、兵庫県の公益通報への対応などについての証人尋問が行われた5日の県議会百条委員会後、報道陣の取材に応じた奥谷謙一委員長は「県は告発者を守る手続きをしっかり取るべきだった」と述べた。

 この日の百条委では、公益通報制度に詳しい上智大の奥山俊宏教授が参考人として出席し、告発文書を作成した前県西播磨県民局長の男性職員(7月に死亡)に対する県の対応は不適切だったと指摘。一方、県の内部調査に助言した藤原正広弁護士は「問題はなかった」との見解を示した。

 奥谷委員長は「証人尋問で出た事実を踏まえて我々としての見解をしっかりと出したいと思う」と語った上で、藤原弁護士の見解について、「個人的な見解を言えば、前県民局長に直接話を聞いたり、詳細に問題の事情を調べたりしたことを踏まえたものだとは思えなかった」と話した。

 県の内部調査の客観性に関し、藤原弁護士は「裁判所に是認されるかどうかという観点で客観性はあり、調査に問題はない」と証言。奥谷委員長は内部調査は人事課によって行われており、「弁護士と我々が思っている客観性は違う。我々が求めているのは、知事や副知事、幹部の疑惑が書かれている中で、部下が調査するのはできないでしょうということ」との認識を示した。

 一方、企業からコーヒーメーカーを受け取った原田剛治・産業労働部長が経緯などを証言し、改めて知事の関与を否定。奥谷委員長は「説明には不自然なところもあり、部長の証言の評価は差し控えたいと考えている」と話すにとどめた。

 また、井ノ本知明・前総務部長が体調不良などを理由に百条委を欠席したことについて、「いろいろ事情があると思うのでしかたがない。早く良くなって出てきてほしい」と話した。

 6日は、斎藤知事と片山安孝前副知事への証人尋問が予定されている。奥谷委員長は「文書の存在を把握してから、男性を懲戒処分するに至るまでの事実関係を、時間が許す限り確認したい」と力を込めた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください