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8月のサンマ水揚げ量は昨年の10倍…外国船による乱獲対策、大型船の操業繰り上げ奏功か

読売新聞 / 2024年9月6日 14時45分

今季初となるサンマの水揚げ作業(8月29日、岩手県釜石市で)

 サンマ漁が解禁された8月の岩手県内への水揚げ量は186・2トンで、昨年同月(18・1トン)の約10倍となったことが、漁業情報サービスセンター(東京)への取材でわかった。外国船の乱獲対策で、大型船の公海操業を例年より早めたことが影響したとみられる。全体的に魚体が大きく、1キロあたりの単価も上昇した。

 水揚げ量の内訳は大船渡港が本州一の160トンで、昨年8月(18・1トン)の8・8倍に増加。昨年同月の水揚げがなかった釜石港は26・2トンだった。全国の水揚げ量は2611・1トンで、昨年同月(573・8トン)の4・5倍に上った。

 同センターは豊漁の背景について、大型船のサンマ漁解禁が外国船対策で例年の8月20日から10日前倒しされたことを指摘。渡辺 一功 かずよし・水産情報部長は「昨年と比べて日本の近海に魚の分布が多く、まとまった群れをうまく取りに行ったのではないか」と分析する。

 平均価格は県内で1キロあたり994円(昨年同月比191円増)、全国で同806円(同342円増)と大幅に上昇した。同センターによると、昨年は缶詰の材料になる80グラム以下の小ぶりな魚体が中心だったが、今年は生鮮向きの90グラム以上が多いことが要因という。

 水産研究・教育機構(神奈川)は、今季の漁況は一時的に上向くものの、昨年より早く悪化する可能性があると予測している。

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