卓球の２１歳和田なつきが金メダル、日本女子初…決勝で東京パラの女王に逆転勝ち

パリパラリンピック卓球女子シングルス、準決勝でプレーする和田なつき（５日）＝ロイター

　パリパラリンピックは５日、卓球女子シングルス（知的障害）の決勝が行われ、和田なつき（２１）（内田洋行）はエレナ・プロコフェワ（ＮＰＡ）を３―１で破り優勝。この競技の日本女子として初の金メダルを獲得した。男子を含めてもシングルスでは初。

　世界ランキング４位の和田は準決勝で１位のエブル・アチェル（トルコ）をフルゲームの末に破って決勝に進出。決勝では世界９位で東京大会金メダリストの強豪に対し、第１ゲームは８－１１で落としたが、第２ゲーム以降は１１－８、１１－４、１１－４で連取した。

　和田は大阪府松原市出身。中学３年生からダイエットのために卓球を始めた。徐々に力をつけ昨年の杭州アジアパラ大会で優勝。今年５、６月に開かれた新北市オープン（台湾）でも準優勝と躍進していた。