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兵庫県知事、告発文書を渡し「徹底的に調べてくれ」と副知事に指示…「すぐ調べろと」

読売新聞 / 2024年9月6日 12時26分

百条委員会の証言席に向かう片山元副知事(6日午前10時30分、神戸市中央区の兵庫県庁で)=八木良樹撮影

 兵庫県議会の百条委員会は6日、斎藤元彦知事に関する内部告発への県の対応を検証するため、片山安孝・前副知事への公開での証人尋問を始めた。片山氏は3月、告発した前県西播磨県民局長の男性職員を事情聴取していた。

 男性職員は3月中旬、一部の報道機関などに、斎藤知事に関する7項目の疑惑を指摘した告発文書を送付。斎藤知事はこの文書の内容を把握した直後に告発者捜しを指示し、3月25日に、当時副知事だった片山氏が男性職員を聴取した。

 読売新聞が入手した県の聴取記録によると、片山氏は、男性職員のパソコンに告発文と一致する文書が見つかったとして、「作っていないか」などと質問し、作成に協力した職員の名前を明かすよう要求。男性職員が作成を否定すると、さらに1年分のメールの送受信記録を調べたことを伝え、「メールの中で名前出てきた者は、在職しとるいうことだけ忘れんとってくれよな」「皆、嫌疑をかけてやる」と述べたことなどが判明している。

 男性職員は5月7日、県から停職3か月の懲戒処分を受け、7月に死亡。自殺とみられる。片山氏は県政の混乱を招いたとして、同月末に副知事を辞職した。

 片山氏はこの日の証人尋問で、男性職員を事情聴取した際の言動について「厳しいところがあったのは、反省している」と陳謝した。

 一方、斎藤知事に3月21日に呼ばれて告発文書を渡されたうえで、「徹底的に調べてくれ」と指示を受けたことを明らかにした上で、公益通報として扱うかどうかの検討があったかについては、「そういう議論はなく、すぐに調べろということだった」と説明し、「(告発文書には)パワハラが入っており、人事の経験が長かったので、やっかいなことになるなと思っていた」と述べた。

 また、告発文書の内容について、第三者委員会による調査を検討しなかったのかを問われ、片山氏は、当時の小橋浩一総務部長が斎藤知事に提案したものの、「『第三者機関は調査に時間がかかる』として否定された」と小橋氏から報告を受けたことも明らかにした。

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