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上地結衣と田中愛美が崩したオランダ一強の壁、「実現できたことにびっくり」…日本女子初の快挙

読売新聞 / 2024年9月6日 11時4分

女子ダブルスで金メダルを獲得した上地結衣(右)、田中愛美組(5日)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックは5日、車いすテニス女子ダブルス決勝で上地結衣(三井住友銀行)、田中愛美(長谷工コーポレーション)組がオランダペアに対し、4―6、7―6からのマッチタイブレイクを10―8で制した。実施競技となって以来続いていたこの種目のオランダ勢の連覇を8で止めた。

 相手の強打がラインを割って金メダルが決まると、2人は固く抱き合った。涙する田中の頭を上地がぽんとたたいてねぎらう。日本女子初の快挙を成し遂げたペアは「実現できたことにびっくり」と驚きを口にした。

 集中的に狙われても、田中はスライスなどで相手をいなし、長いラリーに持ち込んでミスを誘い続けた。要所では上地が強打でポイントを稼ぐ。マッチタイブレイクまでもつれ込み、試合時間が3時間となったところで相手は根負けした。

 これまでのパラリンピックでは、女子は単複ともオランダ勢が頂点を独占してきた。上地はオランダ代表の練習に短期間、参加したことがある。そこではジュニアからトップ選手までが毎週集まり、同じ練習をこなしていた。「互いに刺激し合う環境で団結力が違う」。強さの背景を肌で感じつつ、いつかは打ち負かすという目標を胸に抱いてきた。上地は「どの国も越えられなかった壁を崩せた。メダルもうれしいけど、オランダに勝てたことに意味がある」と実感を込めた。

 6年前にペアを組んだ際、上地との実力差を痛感した田中は「次に組む時に同じことが起こらないように」と腕を磨いた。上地は「粘り強く頑張ってくれた」とたたえ、「ちょっとは成長したかな」と田中は言った。2人の最高の笑顔が赤土に映えた。(森井智史)

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