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12歳上の「盟友」破った小田凱人、苦境にも屈しない正確なリターン…単複2冠の決勝へ

読売新聞 / 2024年9月6日 11時34分

男子シングルスで決勝進出を決めた小田凱人(5日)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックは5日の車いすテニス男子シングルス準決勝で、小田 凱人 (ときと)(東海理化)がグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に6―2、7―5で勝って決勝に進んだ。

すがすがしい2人、互いの健闘たたえる

 迷いなくラケットを振る2人の対決は、いつ見てもすがすがしい。18歳の小田が、今年の全仏オープン決勝でも戦った30歳のフェルナンデスに勝利。勝負が決まると、互いの健闘をたたえて抱き合った。

 折に触れ、小田は似た心意気を持つ「盟友」について話す。「打って、打って、打ちまくるみたいなテニス。毎回、彼との試合は楽しみ」。この試合では、スムーズに第1セットを奪ったものの、2セット目は、フェルナンデスの力強いショットが決まりだしてゲームカウント4―5と劣勢に立たされた。それでもぶれないのが、小田だ。

 「いつも通り、リターン(のコースや球種)を決め打ちして、ラケットを振って、というだけだった」。ここから、小田が次々と強打をコーナーに沈め、3ゲームを連取してストレート勝ち。フェルナンデスは、「凱人には、重要な局面で速く、正確に打ち込む才能がある」と、苦境にも屈しない若者の実力を率直に認めた。

 6日に決勝が行われる男子ダブルスと合わせ、2冠がさらに近づいた。「4年に1回のパラリンピックだが、一生に1回だと思っている。次に出ても、この感じは出せないかもしれない」と小田は言う。パリ大会の残り試合は単複の決勝二つ。このまま、完全燃焼あるのみだ。(平地一紀)

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