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ゴールボール男子初「金メダル」に歓喜、会場は「ニッポン」大合唱…ウクライナに「やり返してやろうと」

読売新聞 / 2024年9月6日 12時14分

ゴールボール男子で日本が金メダルを獲得し、喜ぶ観客たち(5日、パリで)=木佐貫冬星撮影

 パリパラリンピックは5日、ゴールボール男子決勝で日本がウクライナを延長の末に4―3で破り、初の金メダルを獲得した。日本は女子が2012年ロンドン大会の金などメダル3個を手にしているが、男子のメダルは初めて。

歴史的な一投に「感無量」

 初めて挑んだパラリンピック決勝の大舞台で、金メダルの快挙を成し遂げた。ウクライナを延長戦の末に破ったゴールボール男子日本代表。試合会場に駆けつけた日本の応援団も、国内のパブリックビューイング(PV)会場で声援を送った人たちも、劇的な勝利にいつまでも酔いしれた。

 ウクライナは1次リーグで敗れた強敵。試合は日本がリードする展開で進んだが、残り2分で同点に追いつかれ、先に点を取った方が勝利するゴールデンゴール方式の延長戦にもつれ込んだ。

 選手はボールの鈴の音を頼りにプレーするため、観客は試合中、声援を送ることができない。延長に入って1分が過ぎた頃、佐野優人選手(24)が放った一投が相手選手の体を乗り越えてゴールに転がり込むと、静寂に包まれていた会場は一転、「ニッポン、ニッポン」がこだました。

 観客席で声援を送った佐野選手の母・里美さん(51)は、「メダルを取りたいと臨んだ今大会で、まさか世界一になるなんて驚き。歴史的な一投を決めてくれて感無量です」と興奮気味に話した。

 金メダルを首からかけた佐野選手は表彰式後、「日本各地や会場の応援が力になった。ゴールボールをもっと盛り上げるためにも、これからも結果を出し続けたい」と決意に満ちた表情で話した。守備で貢献した萩原直輝選手(27)は「1次リーグのウクライナ戦は自分が出てからたくさん失点してしまい、本当に悔しかった。絶対にやりかえしてやろうと思っていたのでめちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。

「練習拠点」所沢市では…

 日本代表が練習拠点を置く埼玉県所沢市では、市役所でPVが行われ、未明にもかかわらず、市民ら約30人が集まった。1投ごとにバルーンスティックをたたき、「決めて」「ナイスキャッチ」と声をからしていた。地元のゴールボールチームに所属する男性(30)は「練習に取り組む(佐野選手の)姿を見てきたので、絶対に勝てると確信していた。自分のことのようにうれしい」と笑顔を見せた。(波多江一郎)

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