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柔道の半谷静香、コーチと磨いた「見えなくても感じる」勝負…好機を待って悲願の銀

読売新聞 / 2024年9月6日 13時50分

4大会目で悲願のメダルを獲得した柔道女子48キロ級の半谷静香選手(5日、パリで)=木佐貫冬星撮影

 【パリ=塚本康平】パリパラリンピック柔道女子48キロ級で5日、銀メダルを獲得した全盲クラスの 半谷 はんがい静香選手(36)。進行する視力の悪化を乗り越え、コーチと二人三脚で表彰台に上がった。

進行する難病「見えないと無力」を乗り越えて

 2012年ロンドン大会と16年リオデジャネイロ大会ではメダルに届かなかった。生まれつきの弱視だったがこの間、先天性の目の難病「網膜色素変性症」の病状が進行。光しか感じられなくなった。前回東京大会も5位に終わり、「見えないと無力だ」と落ち込んだ。

 「見えないなら、感覚で相手の動きを推測できるようになろう」。コーチの磯崎祐子さん(47)が提案した。「できるわけがない」と思ったが、「回数を重ねればできる」という磯崎さんの言葉を信じた。組んだ相手の重心移動を感じ取り、次の動きを読む練習を繰り返し、感覚を養った。

 パリの本番では、相手が技をかけやすい体勢になるまで、じっと好機をうかがった。1回戦と準決勝はともに延長戦で技ありを奪って勝利。決勝では隙を突かれてウクライナ選手に敗れたものの、初めてのメダルを手にして、「自分のやりたいことはできた」と爽やかな笑顔を見せた。

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