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織田信長の書状発見、細川藤孝に「あなたの働きこそが重要」…信長と内通した藤孝が「幕府滅亡のキーマン」

読売新聞 / 2024年9月6日 19時39分

 織田信長(1534~82年)が室町幕府滅亡の約1年前、将軍足利義昭の側近の武将、細川藤孝(1534~1610年)に宛て、「あなたの働きこそが重要」と、畿内の領主を信長側に引き入れるよう依頼した書状が発見された。信長と幕府側の関係が悪化する中、信長と内通していた藤孝が幕府滅亡に大きな役割を果たしたことを示す史料だ。

 書状は、藤孝を初代とする大名細川家の文化財を管理する永青文庫(東京都文京区)が所蔵する史料群から発見され、同文庫と熊本大が6日、発表した。

 信長は義昭の将軍就任を支えたが、義昭側近の「奉公衆」には反信長の者もいた。書状は、元亀3年(1572年)8月15日に書かれ、信長は奉公衆の一人である藤孝に「今年は京衆(奉公衆)が誰一人、手紙や贈り物をよこさない中、初春にも太刀と馬とをお贈りいただき、例年どおりにお付き合いくださる」と謝意を述べている。

 その上で、奉公衆と関係が近い畿内の領主らを「信長方に引き入れてください」と依頼。義昭は翌年2月、反信長の挙兵を行うが、畿内領主層の協力が得られず失敗した。書状からは、約半年前から信長と内通していた藤孝の動きが背景にあったことがうかがえる。

 熊本大の稲葉 継陽 つぐはる教授(日本中世・近世史)は「信長にとって頼みの綱だった藤孝が幕府滅亡のキーマンになったことが分かる」と話す。

 書状は、10月5日に始まる永青文庫の秋季展「信長の手紙」で公開される。

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