1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

小惑星の大気圏突入を予測、石垣島天文台で火球観測…「地球防衛の予行演習」

読売新聞 / 2024年9月6日 21時20分

5日見目、フィリピン上空で見られた火球(石垣島天文台提供)

 地球に近づいた小惑星がフィリピン上空で大気圏に突入することを予測し、5日未明にこの小惑星が「火球」となって落下するのを、京都大と国立天文台が石垣島天文台(沖縄県)から観測することに成功した。小惑星の落下を事前に予測して観測するのは国内初という。

 流れ星の中で、ひときわ明るいものが火球と呼ばれる。今回の小惑星は直径1メートルほどで、大気圏に突入して火球になったとみられる。

 京都大の有松亘特定助教(太陽系天文学)によると、この小惑星は4日に米国の観測者が発見。その後、数時間で世界中の研究者らが追加の観測を行って軌道を計算し、見られる時間や場所を予測した。この情報を基に、石垣島天文台では5日午前1時39分に火球を捉えた。

 地球にぶつかる恐れのある小惑星の観測は、2013年2月にロシア中部チェリャビンスク州に落ちた隕石(推定直径17メートル)で1000人以上が負傷するなどの被害が出たことを受け、各国で急速に体制が整備された。今回の被害は確認されていない。

 有松さんは「10メートル級の小惑星でも発見できるのは衝突直前になる。今回はそうした天体から地球を防衛する際の予行演習になった」と話している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください