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アメリカ雇用統計、8月就業者数14・2万人増…失業率5か月ぶり改善

読売新聞 / 2024年9月6日 21時40分

FRBのパウエル議長

 【ワシントン=田中宏幸】米労働省が6日発表した8月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比14・2万人増で、7月から伸びが拡大した。市場予想(16・4万人増)は下回った。失業率は4・2%で、5か月ぶりに改善した。

 11・4万人増だった7月の就業者数の伸びは8・9万人増に下方修正された。インフレ(物価上昇)に影響を与える平均時給は前年同月比3・8%増と3か月ぶりに伸びが拡大した。ただ、人手不足の緩和を受け、インフレ圧力となる賃金上昇の勢いは弱まっている。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8月23日の「ジャクソンホール会議」で、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを始めることを事実上明言した。FRBは今後も労働市場の動向を慎重に見極めながら、利下げ幅を判断する方針だ。

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