上地結衣が金メダル、ダブルスとの２冠…第一人者のデフロートに逆転勝ち

車いすテニス女子シングルスで金メダルの上地結衣（６日、パリで）＝須藤菜々子撮影

　パリパラリンピックは６日、車いすテニスの女子シングルス決勝がローランギャロスで行われ、第２シードの上地結衣（３０）（三井住友銀行）は、第１シードのディーデ・デフロート（オランダ）を４―６、６―３、６―４で破り、この種目の日本女子として初の金メダルを獲得した。上地は田中愛美（長谷工コーポレーション）と組んだダブルスでも優勝していて、単複２冠。２０１６年リオデジャネイロ大会の銅、前回東京大会の銀に続く３大会連続のメダルとなった。

　準決勝で第３シードのアニク・ファンクート（オランダ）に競り勝った上地。決勝は第一人者のデフロートに対し、第１セットはいきなり３ゲームを連取したが、第６ゲームから連続５ゲームを奪われ４－６と逆転された。

　第２セットは互いにサービスゲームをキープできない展開が続いたが、第８ゲームで上地がキープ。第９ゲームをブレイクし、最終セットに持ち込んだ。

　最終セットは一進一退の展開が続いたが、上地は深いショットを効果的に使うなどして優位に立ち、最後は第１０ゲームをブレイクして決着をつけた。

　上地は四大大会８勝のうち、４勝を今大会の会場で行われる全仏オープンで挙げていて、得意のコートでパラリンピック初の頂点をつかんだ。