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「聖域なき改革」「三位一体」父ほうふつさせる小泉氏、経験不足指摘には「チーム力で補う」

読売新聞 / 2024年9月7日 7時3分

記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する小泉進次郎・元環境相(6日、東京都内で)=池谷美帆撮影

 自民党総裁選への出馬を表明した小泉進次郎・元環境相(43)は、父の純一郎・元首相をほうふつとさせる言い回しと歯切れの良さで改革姿勢を打ち出した。経験不足との指摘に対してはチーム力で補う考えを強調した。

 「『聖域なき規制改革』を進め、自民党を真の国民政党に立て直す」

 小泉氏は6日の記者会見でこう述べ、解雇規制の見直しや、自らが導入の旗振り役を務めた「ライドシェア」の全面解禁を進めると訴えた。政治改革についても、党派閥の「政治とカネ」の問題を受けた政治資金の透明化と党改革に加え、国会改革を「三位一体で進める」と意欲を示した。

 「聖域なき改革」「三位一体」は純一郎氏が多用した言葉で、党内から「父親を意識したのでは」との声が上がった。小泉氏は純一郎氏の次男で、秘書を務めた経験も持つ。初当選した2009年の衆院選では「世襲」批判に見舞われたこともあった。

 衆院当選5回の小泉氏に対し、党内には経験不足との見方が根強い。閣僚は環境相しか務めておらず、党務の経験も青年局長や厚生労働部会長などに限られる。小泉氏は記者会見で「足りないところが多くあるのは事実だ」と認めた。

 小泉氏は、派閥の政治資金問題で政治資金収支報告書に不記載があった議員の選挙での公認問題や、選択的夫婦別姓を認める法案提出などでは小泉カラーを出した。いずれも党内で反発や波紋が広がりかねない案件だ。

 もっとも、公認問題では、一律の基準は設けず、「地方組織の意見」などを踏まえた判断とし、選択的夫婦別姓に関しても、法案採決で党議拘束をかけないという工夫を凝らした。

 改革が強引と受け止められた場合、党内外の批判を招きかねず、「党内が分断されれば党の底力は発揮できない」(若手)との懸念を意識したとみられる。

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