1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

柔道の瀬戸勇次郎、初の金メダルに「すごく輝いている」…階級上げてもスキなし

読売新聞 / 2024年9月7日 19時55分

男子73キロ級で初の金メダルに輝いた瀬戸勇次郎(右)(6日)=荒木優斗撮影

 6日に行われたパリパラリンピックの柔道女子57キロ級(弱視)で、広瀬順子(SMBC日興証券)が決勝でウズベキスタン選手に一本勝ちし、金メダルに輝いた。男子73キロ級(弱視)では、瀬戸勇次郎(九星飲料工業)が決勝でジョージア選手に一本勝ちして金メダル。女子70キロ級(弱視)で小川和紗(伊藤忠丸紅鉄鋼)が銅メダルを獲得した。

 3試合すべて一本勝ちでタイトルを奪取した瀬戸。決勝の相手のジョージア選手は世界ランキング5位の好敵手だが、この日は全く隙を与えなかった。

 試合開始後、6秒で、瀬戸自身、「自分の武器」と言い切る背負い投げで技あり。45秒にも出足払いで技ありを奪い、合わせ技一本で快勝した。この日は3試合を通じ、技の切れと勝負所を逃さない集中力が際だった。

 先天性の弱視だが、4歳から始めた柔道では健常者の選手として競技に取り組み、視覚障害者柔道に転向したのは2017年、高校3年生になってから。今大会から「全盲」と「弱視」にクラス分けされ、体重別の階級は男女それぞれ4階級に統合された。元々の階級である66キロ級がなくなったが、パラリンピックを目指す情熱を失うことはなかった。

 表彰式ではいとおしそうにメダルに触れ、涙を浮かべた。初出場の21年東京大会は銅メダル。「3年前もものすごくうれしくて、メダルが輝いていると思ったけれど、今回はそれ以上にすごく輝いている」。開幕前にはパラリンピックを目指すのはこれが最後とも考えた。視覚障害者柔道の競技人口を増やしたいという普及への思いもある。「気持ちの整理をして、どうするかゆっくり考えたい」。穏やかな表情で語った。(畔川吉永)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください