１９年ぶり国際棋戦Ｖにあと１勝、一力遼棋聖「日本全体の悲願と肌身で感じる」…あす上海で対局

「応氏杯世界選手権」決勝五番勝負第３局を前に、記念撮影に応じる一力遼棋聖（左）と中国の謝科九段（７日、上海で）＝大原一郎撮影

　【上海＝江口武志】日本の囲碁棋士として１９年ぶりの国際棋戦優勝にあと１勝としている一力遼棋聖（２７）が７日、大一番を前に対局会場がある中国・上海で記者会見に臨み、「世界戦の優勝は、自分だけではなく、日本全体の悲願ということは肌身で感じている。ベストを尽くしたい」と述べた。

　一力棋聖は、中国で行われている「応氏杯世界選手権」決勝五番勝負で、中国の謝科九段（２４）と戦っており、８月に重慶で行われた第１、２局に連勝した。上海で行われる８日の第３局、１０日の第４局、１２日の第５局のいずれかに勝てば優勝が決まる。

　一力棋聖は報道陣の取材に対して、「第１、２局と連勝して、最高の形で迎えられた。盤に向かえば今までの数字は関係なく、集中していきたい」と話した。