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凱旋門イメージした名前の小田凱人が「運命の台本」通り金メダル…「やばいカッコ良すぎる、俺」

読売新聞 / 2024年9月8日 1時24分

男子シングルスで金メダルの小田凱人(7日)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックは7日、車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、小田 凱人 ときと(東海理化)が6―2、4―6、7―5で2016年リオデジャネイロ大会銀メダルのアルフィー・ヒューエット(英)に競り勝ち、金メダルに輝いた。6日の男子ダブルス決勝で三木拓也(トヨタ自動車)、小田組は敗れ、銀メダルだった。

 ほぼ満員となったローランギャロスのセンターコート。仏テニス界の聖地で、次代の旗手は自分だと言わんばかりに、18歳の小田が大会を制覇した。

 「僕の試合は、やっぱ見たくなる。そういう存在に僕はなりたい」。常に繰り返すように、前に出て、打ち抜くスタイルを決勝でも貫いた。昨年、小田が史上最年少で四大大会王者となった全仏オープン決勝で破っているヒューエットに、最初のゲームは、ブレイクポイントを握られながらも持ちこたえてキープし、勢いに乗って第1セットを先取した。第2セットは失ったが、最終セットで巻き返した。

 小田が憧れ、車いすテニスを始めるきっかけとなった国枝慎吾さんは現役時代、シングルスで金3個を獲得している。国枝さんとかつてダブルスを組み、今大会は銅メダルとなったグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)は、率直に認める。「慎吾や自分と比べると、凱人はスピードとパワーの面で2段階、ギアを上げたようなテニスをしている」

 凱人の名前は、パリの名所、 凱旋 がいせん門をイメージした両親が、「勝ちどきを上げる意味から」名付けた。「運命の台本」になぞらえた今大会での金メダルを、有言実行の形で達成してみせた。

 パラと四大大会を総なめにする「生涯ゴールデンスラム」の達成まで、残すのは、早くも全米オープンのタイトルのみ。昇り竜のような小田の進化は、とどまるところを知らない。(平地一紀)

金メダルの小田「やばい。かっこよすぎる、俺。優勝するために、金メダルを取るために生まれてきた」

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