ロシア、2022年秋に戦術核兵器を使う「真のリスク」「現実味帯びた瞬間あった」…米CIA長官明かす
読売新聞 / 2024年9月9日 9時44分
英紙テレグラフによると、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は7日、ロンドンで開かれたイベントで、ウクライナを侵略したロシアが2022年秋に戦術核兵器を使う「真のリスク」があったと明らかにした。ウクライナ軍が東部ハルキウ州などで反撃した時期に、米国がロシアの核兵器使用を警戒していたことを示す発言だ。
バーンズ氏は「(戦術核が)実際に使用される可能性が現実味を帯びた瞬間があった」と語った。同年10月、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相(当時)は放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」をウクライナが使う可能性があると一方的に訴え、ロシアが敵の攻撃と偽装する「偽旗作戦」を準備中との観測が広がった。
バーンズ氏は同年11月、露情報機関「対外情報局」のセルゲイ・ナルイシキン長官とトルコで会い、露側が核使用に踏み切った場合に「どんな結果をもたらすか」を警告したという。
一方、今年8月上旬に始まったウクライナ軍によるロシア側への越境攻撃について、バーンズ氏は「プーチン(露大統領)の独りよがりな態度に打撃を与えた」と述べた。バーンズ氏と対談した英対外情報部(MI6)のリチャード・ムーア長官も「国内で戦争が起きているという認識が露側に生まれた」として、一定の成果があったと指摘した。
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