ウクライナはメダル獲得数５位の８２個…「どの選手も痛みとショックを抱えている」

閉会式でウクライナ国旗を手に行進する選手たち（８日）＝木佐貫冬星撮影

　パリパラリンピックは８日（日本時間９日未明）、パリ郊外サンドニのフランス競技場で閉会式が行われ、１２日間の日程を終えた。次回２０２８年大会は米ロサンゼルスで開催される。

　ウクライナ選手団は、開会式に続いて場内の大きな拍手を集めた。メダル獲得数で５位の計８２個を獲得。個人と団体を合わせて銀１個、銅２個に輝いた車いすフェンシング女子のオレナ・フェドテセエワは、言った。「１年前に出産し、母と選手の両立は簡単ではなかったが、家族に支えられた。戦争で、どの選手も痛みとショックを抱えている中、メダル数でトップ１０に入れてよかった」。五輪に続く選手の奮闘ぶりは、戦禍に苦しむ国民を勇気づけたはずだ。