４人殺害の守田克実死刑囚、東京拘置所で死亡…当時のマブチモーター社長宅などに押し入る

東京拘置所（読売ヘリから）

　法務省は９日、２００２年に千葉県松戸市の「マブチモーター」社長（当時）の妻子など４人を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪などに問われ、死刑が確定した守田克実死刑囚（７３）が死亡したと発表した。収容中の確定死刑囚は１０７人になった。

　発表によると、守田死刑囚は９日午前４時５３分、東京拘置所で死亡が確認された。死因は特定できていない。８月中旬に大腸がんと肝がんと診断され、治療を受けたが病状が悪化していたという。

　確定判決によると、守田死刑囚は０２年８月、共犯の男と共謀し、マブチモーター社長宅に押し入り、社長の妻（当時６６歳）と長女（同４０歳）を絞殺し、約９６６万円相当の貴金属類などを奪って火を付けた。

　翌９月には、東京都目黒区で歯科医師の男性（同７１歳）を、同年１１月には千葉県我孫子市で金券ショップ社長の妻（同６５歳）を殺害するなどした。１審、２審で死刑判決を受けた後、最高裁が１１年１１月に上告を棄却、死刑が確定していた。