1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

メダリストの言葉…「障害にもありがとうと言いたい」「今はビール飲むことしか考えてない」

読売新聞 / 2024年9月9日 21時6分

自転車女子個人ロードレースを1位でゴールした杉浦佳子選手(7日、サンドニで)=古厩正樹撮影

 8日夜に閉幕したパリ・パラリンピック。日本勢は連日のようにメダルを獲得し、「金」は東京超えの14個を数えた。限界に挑んだメダリストたちの言葉を紡ぐと、パリ大会の輝きがよみがえる。

 「欠けていた部分を埋め直せた君が代でした」。2大会連続「金」の競泳・木村敬一選手(33)は歓声の中、表彰台で国歌をかみしめた。東京大会はコロナ禍のため無観客。「たくさんの観客がいる中でレースができるって幸せ」だった。

 射撃で日本勢初のメダリストになった水田 光夏 みか選手(27)も「声援が今までにないくらいすごくて振動で銃が揺れた」が、「雰囲気を楽しんでできた」と応援を力に変えて銅メダルに輝いた。

 困難を乗り越え、力に変える姿がまぶしかった。卓球シングルス(知的障害)初優勝の和田なつき選手(21)は卓球を始めたことで引きこもりを卒業。「家にいるだけが世界じゃないと伝えたい。勇気を出して一歩踏み出してみてほしい」と訴えた。

 「銅」2個の競泳・富田宇宙選手(35)は「(視覚)障害があったからこそ、この場に立てた。自分が障害を負ったことにもありがとうって言いたい」と熱弁をふるった。

 団体競技も躍動した。車いすラグビーは悲願の頂点に立ち、ゴールボール男子が続いた。車いすラグビー・池崎大輔選手(46)は、4大会目での優勝に「今までの努力が報われた。誰か一人でも欠けたら(金メダルを)取れなかった」とかみしめるように語った。

 「有言実行」の選手もいた。日本の最年長金メダリストで、自転車・杉浦佳子選手(53)だ。東京大会で「最年少記録は二度と作れないけど、最年長記録はまた作れる」と言った通りに、ロードレースの「金」で記録を更新。「今はビールを飲むことしか考えてない。今夜は飲んでいい?」と周囲を和ませた。

 パリの 凱旋 がいせん門を名前の由来に持つ車いすテニス・小田 凱人 ときと選手(18)も「運命が描いた台本をこなす」という表現で優勝を宣言し、最年少でシングルスを制覇。「ヤバイ。かっこよすぎるオレ」と興奮し、コート上で叫んだ。「オレはこのために生まれてきた。自分のテニスで何かを変える」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください