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爆弾で下半身まひのイラク選手、フェンシング団体銀メダル「スポーツは私の人生を変えた」

読売新聞 / 2024年9月9日 23時46分

パリ・パラリンピックの車いすフェンシング男子エペ団体で、銀メダルを獲得したアリ選手らイラクチーム(7日)=ロイター

 【パリ=森井雄一】パリ・パラリンピックの車いすフェンシング男子エペ団体決勝が7日行われ、イラクは中国に敗れたものの銀メダルを獲得した。内戦状態に陥っていたイラク国内で負傷したアンマル・アリ選手(39)は「支えてくれた人たちのおかげでメダルが取れた」と喜んだ。

 2003年のイラク戦争を経て、イラクではイスラム武装勢力によるテロや宗派間抗争が続き治安が悪化した。首都バグダッドで大工だったアリ選手は07年、出勤中に近くで起きた爆弾の爆発に巻き込まれ、下半身がまひ状態になった。

 2年後にパラスポーツを知り、競技関係者の勧めで車いすフェンシングを始めた。素早さと集中力を必要とする競技にひかれ、のめり込んだ。「パラスポーツは私の人生を変えた」と振り返る。12年のロンドン大会でパラ初出場を果たすと、16年のリオデジャネイロ大会でエペ個人で銀メダルを獲得、イラクとしてこの種目初のメダリストになった。

 今大会ではエペ個人で10位に終わり、不本意な結果が続いていた。最後の団体戦決勝で、中国選手相手にリードを許す苦しい展開となったが、長身を生かした果敢な突きでポイントを重ねる場面もあった。銀メダルを手にし、有終の美を飾った。

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