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加藤勝信氏、自民党総裁選に8人目の出馬表明…「国民の所得倍増」「給食費や出産費用の負担ゼロ」

読売新聞 / 2024年9月10日 11時17分

自民党総裁選への出馬を表明する加藤勝信・元官房長官(10日午前、国会内で)=松本拓也撮影

 自民党の加藤勝信・元官房長官(68)は10日午前、国会内で記者会見し、自民党総裁選(27日投開票)への立候補を表明した。12日の告示に向けて出馬を表明したのは8人目となった。

 加藤氏は経済対策を最重視する姿勢を示し、「国民の所得倍増」を打ち出した。「日本全体が元気になる経済の好循環を生み出さないといけない」と強調し、早期に経済対策をまとめて「大胆な補正予算」を編成すると訴えた。

 「政治とカネ」の問題では、政治資金収支報告書に記載せずに受け取っていた分を議員から国庫に返還させ、政策活動費は使い道を原則公開とすべきだと訴えた。

 憲法改正については、自衛隊明記と緊急事態条項の創設を優先する考えだ。大規模災害に対応するため、首相直轄の「危機管理庁」創設も唱えた。選択的夫婦別姓を巡っては、「旧姓を法律上の姓として認める旧姓続称制度」の検討に言及した。

 また、少子化対策として、給食費や子どもの医療費、出産費用について「負担ゼロを目指す」とした。紙の健康保険証を12月に廃止し、マイナンバーカードに一本化する時期を見直すべきかどうかについては、予定通り実施すべきだとの考えを示し、「(社会のデジタル化を)止めては絶対にならない」と強調した。

 加藤氏は衆院岡山5区選出で当選7回。官房長官や厚生労働相、党総務会長などの要職を歴任した。総裁選への出馬は初となる。

 総裁選にはこれまで、小林鷹之・前経済安全保障相(49)、石破茂・元幹事長(67)、河野太郎デジタル相(61)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)、小泉進次郎・元環境相(43)、高市早苗経済安保相(63)が立候補を表明している。

 上川陽子外相(71)も、11日に出馬の記者会見を行う方向で調整している。

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