ガザ戦闘で教職員の犠牲７５０人…６３万人超の児童・生徒が学習の機会奪われる

８日、ガザ北部でがれきに座ってノートをつける子どもたち＝ＡＦＰ時事

　【エルサレム＝水野哲也】パレスチナ通信は９日、パレスチナ自治区ガザで昨年１０月に戦闘が始まって以降、今年８月末までに７５０人の教職員が死亡し、６３万人以上の児童・生徒が学習の機会を奪われたと伝えた。

　パレスチナ自治区で９日に新学年が始まり、パレスチナ自治政府教育省が集計値を公表した。ガザで戦闘の犠牲になった２万５０００人以上の子どものうち１万人以上が児童・生徒で、３万９０００人が高校を受験できなかった。校舎の９０％はイスラエル軍の攻撃で破壊されたという。

　国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）は９日、ガザで運営する約２００校の７０％近くが攻撃を受け、９０％以上が避難所となっており、教育の場として利用できないと発表した。