ＪＲ中央線快速・青梅線にグリーン車、来春本格導入…１０月から「お試し」で普通料金で乗車可

２階建てになっているグリーン車

　ＪＲ東日本は１０日、中央線快速・青梅線で２０２５年春にグリーン車を本格導入すると発表した。今年１０月から、「お試し期間」としてグリーン車の運行を始め、来春までは普通車扱いで乗車も可能という。

　導入するのは、東京―大月間を運行する中央線快速の全列車と、青梅線の立川―青梅間へ直通運転する列車。着席サービスの提供や混雑緩和などを目指し、従来の１０両編成に２階建てのグリーン車両（２両）を連結して１２両編成とする。

　ＪＲ東によると、当初は２０年度の導入を予定していたが、多くの駅でホームの延長工事が必要だったほか、半導体不足で車両製造が遅れるなどした。

　喜勢陽一社長は１０日の定例記者会見で、「今後も快適な移動空間の提供を通じて、輸送サービスの質的な変革を目指していきたい」と述べた。