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規制を導入した富士登山、弾丸登山は大幅減少・登山者数も2割近く減る

読売新聞 / 2024年9月11日 9時25分

最終日も登山や観光に訪れた人でにぎわう(10日、山梨県側の富士山5合目で)

 富士山閉山日となった10日、山梨側の登山道「吉田ルート」は、最後の富士を楽しもうという多くの人でにぎわいをみせた。危険な「弾丸登山」や混雑を防ぐために、初の規制を導入した今年の富士登山。弾丸登山は大幅に減少し、登山者数も2割近く減るなど効果が見られた。

 山梨県は7月の開山に合わせて5合目の登山道入り口に仮設ゲートを設置。登山者を1日4000人に制限し、通行料も徴収した。8月18日までに吉田ルートを登った登山者のうち、弾丸登山者が目立った午後9時~11時台の登山者は前年同期比で92・6%減少した。

 最終日のこの日も、5合目周辺は登山者や訪日客らであふれた。下山してきた神奈川県厚木市の登山者(35)は「山頂でご来光が見えた時は言葉にならず、また登りたい」と笑顔をみせた。

 7合目の山小屋「鎌岩館」代表の岩佐克圭さん(45)は、「弾丸登山が激減し、安全安心な山に近づいた。(閉山を迎え)ほっとしている」と語った。

 午後4時に係員がゲートを閉鎖。立ち会った県の岩間勝宏・富士山保全・観光エコシステム推進監は、「望ましいのは一体的な規制。静岡県と連携を取って検討していく」と述べた。

 一方、静岡県の鈴木康友知事は10日、定例記者会見で、山梨県の事例を参考に入山料徴収や入山規制の検討を行う方針を示した。9月にも現地調査を始め、規制強化のための条例制定を目指すという。

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