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トランプ氏「彼女にはプランがない」、ハリス氏「モラルが欠如」…テレビ討論会で初の直接対決

読売新聞 / 2024年9月11日 13時39分

テレビ討論会で議論を行うトランプ前大統領(左)とハリス副大統領=AP

 【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)=向井ゆう子、ワシントン=池田慶太】11月の米大統領選に向けた民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)によるテレビ討論会が10日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた。残り2か月を切った選挙戦の行方を左右する大一番で、互いに激しく批判し合う場面が目立ったが、決定打には欠け、接戦が続きそうだ。

 討論会は6月27日以来、2回目。前回はジョー・バイデン大統領(81)とトランプ氏の間で行われ、精彩を欠いたバイデン氏の撤退につながった。民主党候補に決まったハリス氏とトランプ氏が直接対決したのは初めて。

 有権者の関心が高い経済政策では、トランプ氏は、バイデン政権下で物価上昇(インフレ)が進んだことを踏まえ「私の政権時はインフレがなかった。彼らは経済を破壊した」と批判した。ハリス氏の政策については「バイデンの政策をコピーしているだけだ。彼女にはプランがない」と指摘した。

 ハリス氏はトランプ氏に反論しつつ「中間層と労働者層の生活を向上させる計画を持っているのは私だけだ」と強調し、子育て世帯を念頭に「6000ドルの減税拡大」などを公約した。

 主要争点の一つになっている中絶問題で、ハリス氏は共和党の保守派が連邦レベルでの中絶禁止を目指していると主張し「女性が自分の体のことを決められない。モラルが欠如している」と述べた。

 これに対し、トランプ氏は「彼女はウソをついている。中絶禁止は支持していない」と言い返した。トランプ氏は当選しても連邦レベルの中絶禁止法には署名しない考えを示し、各州判断で中絶の是非を決めるべきだと訴えた。ただ、全米の中絶禁止を訴える共和党副大統領候補のJ・D・バンス上院議員との違いを司会者に問われると、「彼が(自分の)考えを持っていても気にしない」とはぐらかした。

 移民対策では、トランプ氏は「(バイデン政権は)数百万人を招き入れている」と指摘し、移民増加により治安が悪化しているとして「移民犯罪だ」と一方的に主張した。ハリス氏は、連邦議会の超党派による国境警備対策強化法案がトランプ氏の意向が影響し、頓挫したことを指摘した。

 ハリス氏は、2020年大統領選の結果を覆そうとしたなどとして起訴されたトランプ氏に関し「米国民はうんざりしている。前に進もう」と呼びかけた。トランプ氏は、「(バイデン政権は)司法を武器化している。選挙に勝利するために利用している」と反論した。

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