輸入小麦の売り渡し価格、１０月から１・８％引き下げ…３期連続

吸引機で吸い取りながら荷揚げされる輸入小麦（２００８年３月撮影）

　農林水産省は１１日、輸入小麦の売り渡し価格を１０月から１・８％引き下げ、１トンあたり６万６６１０円にすると発表した。引き下げは昨年１０月以来３期連続。

　米国産小麦の生産が良好だったことで、国際的な取引価格が下落したことを踏まえた。ただ、対ドルの円相場が輸入コストの上昇につながる円安に振れたため、引き下げ幅は限定的だった。

　輸入小麦は安定供給のため、ほぼ全量を政府が米国やカナダ、豪州などから買い入れて製粉会社などに売り渡している。国際価格や為替相場を参考に４月と１０月の年２回、価格が改定されている。