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ハリス氏とトランプ氏が初対決、互いに激しく攻撃…世論調査ではハリス氏「勝利」67%

読売新聞 / 2024年9月11日 21時23分

10日、米フィラデルフィアでのテレビ討論会で話すハリス氏(右)とトランプ氏=AFP時事

 【フィラデルフィア=向井ゆう子、ワシントン=池田慶太】11月の米大統領選に向けたテレビ討論会が10日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれ、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が初めて対決し、経済問題などで白熱した論戦となった。投票まで2か月を切った選挙戦は支持率が 拮抗 きっこうする大接戦となっている。

 多くの有権者が視聴するテレビ討論会は、選挙戦の流れを左右する重要な局面となる。両氏は互いの主張を激しく攻撃し、自身の政策をアピールした。

 記録的な物価上昇(インフレ)で有権者の関心が高い経済政策について、トランプ氏は「民主党が経済を破壊している。私は米史上最も偉大な経済の一つを築いた」とバイデン政権の対応を厳しく批判した。ハリス氏は住宅購入支援や子育て世帯の税額控除の拡大で、中間層や労働者層の生活を向上させると訴えた。

 中絶問題では、米最高裁が2022年に中絶の権利を認めた判決を覆した。ハリス氏は共和党保守派が連邦レベルでの中絶禁止を目指していると主張し、「女性が自分の体のことを決められない。モラルが欠如している」と批判した。トランプ氏は最高裁判決を称賛し、中絶の是非は各州で決めるべきだと主張した。

 ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援については、民主党のバイデン政権が積極的で、共和党が批判的な立場をとる。トランプ氏は「戦争を交渉で終わらせることが米国にとって最大の利益だ。選挙に勝てば就任前に終結させる」と主張した。司会者にウクライナの勝利を望んでいるかと問われたが、明言を避けた。

 ハリス氏はロシアに融和的な態度をとるトランプ氏を批判し、「もしトランプ氏が大統領だったら、プーチン露大統領は今頃(ウクライナの首都)キーウに座っている」と皮肉った。「トランプ氏は民主主義を気にかけていない」と指摘し、各国の独裁的な政治指導者との関係を誇るトランプ氏を批判した。

 敗北した20年大統領選の結果について、トランプ氏は「まったく認めない」と主張し、21年1月の連邦議会占拠事件についての責任を否定した。移民問題について「バイデン政権は犯罪者を入国させた」と述べるなど、トランプ氏の根拠のない主張も目立った。

 米CNNが討論会後に行った世論調査によると、ハリス氏が「勝利」したとの回答は63%で、トランプ氏の37%を上回った。大統領候補の討論会は、トランプ氏とバイデン氏が対決した6月以来で2回目。バイデン氏は討論会で精彩を欠き、選挙戦からの撤退に追い込まれた。

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