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八回に好守連発「流れがこっちに来たんじゃないかと」…阿部監督の予感的中し打者13人で9点、巨人打線が土壇場で火を噴く

読売新聞 / 2024年9月12日 6時0分

9回無死満塁、岡本和が同点適時打を放つ

 巨人9―2広島(セ・リーグ=11日)――巨人が逆転勝ち。2点を追う九回、押し出し死球と、岡本和、門脇、浅野、代打・長野、増田大の適時打などで計9点を挙げた。広島は抑えの栗林が乱調だった。

     ◇

 巨人が逆転する雰囲気は、八回裏の守備から漂い始めていた。二塁の吉川と遊撃の門脇が安打性の打球に跳びついて立て続けに好捕。矢野には右中間へ大きな当たりを運ばれたが、絶妙の中継プレーで三塁を狙った矢野をアウトにし、2点ビハインドで踏みとどまった。「流れがこっちに来たんじゃないかと思った」と阿部監督。予感は的中した。

 直後の九回、広島のマウンドには抑えの栗林。しかし、制球が定まらない。巨人打線はその乱調につけ込んだ。先頭から2連続四球。続く坂本は甘いフォークボールを捉えて左前打で続いた。監督から「結果は気にしなくていい」と背中を押され、迷いなく振り抜いた。

 吉川への押し出し死球で1点を返し、なお無死満塁で4番岡本和。追い込まれたが、カーブに食らいついて同点打を放ち、ベンチへ力強くガッツポーズを作った。押し出し四球で勝ち越すと、打線は一気に勢いづいた。

 アドゥワに6回2安打無得点と封じられた打線が、土壇場で火を噴いた。打者13人で9得点の猛攻を先導したのは、坂本と岡本和の一打だろう。制球に苦しみ、ストライクを投げたい相手守護神の心理を見透かしたように、打つべき球を確実に捉えた。岡本和は「何が何でも打ってやろうと思っていた」と主砲の意地を見せた。

 苦手の敵地マツダスタジアムで連勝し、首位攻防戦でカード勝ち越しを決めた。それでも、阿部監督は「最後までもつれると思っている。今日はちょっとうれしいけど、あしたになったらビシッと切り替える」。勢いを加速させそうな逆転劇にも、慢心はなかった。

(平山一有)

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