踊る炎でアユ幻惑…岐阜・下呂で「火ぶり漁」

炎が川面を照らして揺れる火ぶり漁（下呂市の馬瀬川で）

　たいまつでアユを驚かせて網に追い込む「火ぶり漁」が岐阜県下呂市の馬瀬川で始まった。川面を照らして炎が踊る幻想的な光景が観光客らを楽しませた。

　火ぶり漁は、秋に産卵のために川を下るアユの習性を利用した伝統的な漁法。２０１２年からは観光客向けにアレンジし、南飛騨馬瀬川観光協会が実施している。８日夜に地元有志が川に入り、竹ざおにつるしたたいまつを振り回すなどしてアユを網に追い込んだ。観光客や地元の親子連れらが清流に揺れる炎を楽しんだ。

　火ぶり漁は、同市馬瀬西村の「フィッシングセンター水辺の館」周辺で２９日までの毎週日曜に午後７時半から予定されている。問い合わせは、同協会（０５７６・４７・２８４１）。