米「９・１１」テロから２３年、ニューヨークで追悼式典…ハリス氏とトランプ氏も祈りささげる

１１日、米ニューヨークで開かれた同時テロの追悼式典に参列する（手前左から）ハリス副大統領、バイデン大統領、ブルームバーグ元ニューヨーク市長、トランプ氏、バンス氏＝ＡＰ　

　【ニューヨーク＝山本貴徳】２００１年に米同時テロが発生してから１１日で２３年となった。ニューヨークで開かれた追悼式典には、大統領選で対決する民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領がそろって出席し、犠牲者への祈りをささげた。

　同時テロでは、国際テロ組織「アル・カーイダ」のメンバーが旅客機４機をハイジャックし、マンハッタンの世界貿易センター（ＷＴＣ）などに突入した。日本人２４人を含む約３０００人が犠牲となった。ＷＴＣの跡地で開かれた式典では遺族らが犠牲者の名前を読み上げ、「いなくなってさみしい」などと語りかけた。

　１０日のテレビ討論会で舌戦を繰り広げたハリス氏とトランプ氏は会場で握手を交わした。ハリス氏は式典前の声明で「テロの脅威に警戒を怠らない」と決意を新たにし、トランプ氏は自身のＳＮＳに消防署員らと撮影した写真を添えて「決して忘れない」と投稿した。式典にはバイデン大統領や共和党の副大統領候補、Ｊ・Ｄ・バンス上院議員も出席した。